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2010年  8月29日 沖縄と日本の未来がかかる2つの選挙
  浦島悦子
沖縄と日本の未来がかかる2つの選挙
名護市議選をめぐる攻防 

 私たち名護市民はいま、9月12日投開票の名護市議選に向けた激しいつばぜり合いのまっただ中に置かれている。

 「基地問題という不名誉な日本一」(稲嶺進市長)を返上したいという名護市民の願いとはうらはらに、日米両政府はストーカーのようにあくまでも辺野古移設に固執し、市民・県民の頭越しに「V字案」だの「I字案」だの、飛行経路が取り沙汰されている。

 そんな中で、今年2月の就任以来、「海にも陸にも基地は造らせない」という公約を貫き、基地建設のための環境現況調査を拒否している稲嶺市長を支え、基地に頼らないまちづくりをめざす与党側と、少数与党にして市長を孤立させ「リコール」をも視野に入れた巻き返しを図る野党側との攻防は日毎に激しさを増し、野党側には民主党政権のなりふり構わぬテコ入れが明らかだ(多額の官房機密費が使われているのではないかと噂されている)。



知事の二枚舌と民主党の裏切り

 在職時に「V字形沿岸案」で自民党政権と合意した前市長・島袋吉和氏のもとに結集する名護市議選立候補予定者の激励会が7月23日、名護市内で行なわれ、15人の予定者(公明党を含む)をはじめ地元経済界を牛耳る重鎮たちが顔を揃えた。参議院選挙で「県内移設反対」を唱えて当選した自民党の島尻安伊子議員、「辺野古移設は困難」と語っている仲井真県知事も同席し、基地容認派と言われる各候補者への支持と応援を約束。彼らの唱える「反対」や「困難」が口先だけであることを自ら証明した。

 8月4日には稲嶺進後援会の主催で、同市長を支持する18人の立候補予定者の激励会が行なわれた。挨拶した市長は、県知事の二枚舌や民主党政権の裏切りを鋭く批判し、市長選における公約の実現、市政の安定した運営のために18人全員の当選を強く訴えた。

 8月18日付の「沖縄タイムス」紙は、17日夜、前原誠司沖縄担当大臣が東京都内のホテルで島袋前市長や辺野古移設に積極的な辺野古区長、名護漁協組合長らと会い、移設問題だけでなく名護市議選、県知事選などについて意見交換したことを報道した。その隣に並んだ記事は、前原大臣が同様の時間帯と場所で仲井真知事と非公式会談を持ったことも伝えている。

 名護市長や市民を愚弄するこのような動きは市民・県民の怒りを掻き立てずにはおかない。沖縄から見る限り、民主党は自民党よりさらにあくどいとしか言いようがない。県民の口から「沖縄差別」という言葉が頻繁に語られるようになった現実を、政府はどう考えているのだろうか…。



沖縄の未来をかけた選挙

 27人の定数に対し現在までに37人が立候補を表明、市制40周年を迎えた名護市の歴史に特筆すべき激戦となっている。とりわけ基地建設予定地に最も近い東海岸=私の住む久志地域では、地域出身の4人の候補者中、3人までが基地容認派という実態がある。

 名護市議選でどちらが過半数を制するか。そして、11月の県知事選で「県内移設ノー」の民意を体現する知事を誕生させられるかどうか――。この秋の二つの選挙に沖縄、ひいては日本の未来がかかっている。
本文は雑誌『あごら』のために書いた原稿です。
公示前の選挙に関わる問題ですので、候補予定者の個人名などにかかわる部分については削除・修正しています。
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