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2009年  5月30日 テーマ 何のための環境アセス? 防衛局の違法行為に抗議。
    文・写真 ヘリ基地いらない二見以北十区の会共同代表 浦島悦子
6,000通近い意見書、 ありがとうございました
普天間飛行場代替施設(辺野古新基地)建設事業に係る環境影響評価(アセス)準備書に対する意見書提出期限の5月15日、沖縄ジュゴン環境アセスメント監視団、沖縄統一連、奥間川流域保護基金など5つの市民団体がとりまとめて事業者である沖縄防衛局に提出した意見書は、合計5825通にのぼりました。直接郵送されたものも含めると6000通近いと推定されており、自然豊かなサンゴの海を埋め立てるこの計画に対する関心の高さを示しています。ご協力頂いた全県・全国のみなさまに感謝申し上げます。
追加調査?―― アセス法を破壊する沖縄防衛局の暴挙
 アセス方法書にもとづく環境調査を終えてから提出されるのが準備書ですから、準備書提出後に調査が行われるなど、誰も予想していませんでした。ところが防衛局は、5月の連休明け以降、辺野古・大浦湾海域での環境調査を再開。さらに、海域への調査機器設置に必要な公共用財産(海域)使用協議書を沖縄県に提出し、2010年3月末までの「追加調査」を予定していることが、地元紙の報道や地元選出国会議員の防衛省へのヒアリングなどで明らかになりました。
 
 これは何を意味するのでしょうか。方法書に対する県知事や専門家の意見は「複数年調査」を要請していたにもかかわらず、防衛局は1年で調査を打ち切りました。何が何でも、日米で合意した2014年までの施設完成に間に合わせようとする意図が見え見えです。それに対する批判を逃れ、複数年調査したと評価書に盛り込むための調査であるとしか思えません。

 アセス法の手続きに「追加調査」という項目はありません。防衛局は、防衛省の所掌事務の遂行であり自主的な調査だと居直っていますが、調査が不充分だったというのなら、早すぎた準備書は撤回して、充分な調査を行ってからもう一度出し直すのがまっとうなやり方です。海上自衛隊まで投入して強行した一昨年の事前調査と同様、何でもありの自主調査は重大なアセス法違反であり、国自らが法を形骸化・破壊する暴挙だと言わざるをえません。
5月27日、沖縄県海岸防災課への申し入れ
(要請文を読み上げているのはヘリ基地反対協代表委員の大西照雄さん)
5月29日、沖縄県環境政策課との交渉の様子
県民の財産を守らない沖縄県
 27日、ヘリ基地反対協議会と沖縄平和市民連絡会は合同で、沖縄県知事に対し、協議書に同意しないよう申し入れを行い、私も反対協の一員として参加しました。

 応対した県の海岸保全課の対応は「財産の管理上、支障がなければ同意する」の一点張り。「アセス法に違反しているのではないか」との問いには「自分たちは財産管理の立場なので環境アセスは関係ない」と居直り、「財産とは土地・建物であり、そこに住むサンゴや生き物は関係ない」という立場のようです。辺野古・大浦湾の豊かでユニークな生態系そのものが県民の貴重な財産であるということを理解していない県当局に、財産を守ることなどできないと実感しました。

 それを裏付けるように、翌28日、県は海域使用の同意を出してしまいましたが、前2団体は29日、今度は県の環境政策課との交渉を行いました。

 アセス法の主管課である環境政策課の課長(4月に就任した新課長)が、防衛局がなぜ追加調査を行うのかを問い質すこともなく、それがアセス法の精神に反するという意識も持たず、「防衛省の自主調査なのでアセスとは関係ない」と、まるで他人事のように言うのを聞き、怒りを通り越して、一同、ただただ唖然!! 私たち一般市民の質問に何一つ答えることができず、逆に私たちが、アセスの専門家であるべき環境政策課の課長以下職員に対し、アセスのなんたるかを説く、という実に情けない場面が展開されました。

 少なくとも、防衛局に追加調査を行う理由やその中身について説明を求め、それを元にもう一度私たちと会うことを約束させて交渉を終えましたが、あまりの認識のなさに、今後、環境政策課が事務局となって開催される沖縄県環境影響評価審査会(アセス法にもとづき、事業者が準備書に対して出された意見をとりまとめて県知事に送付後、開催される)の行方が思いやられます…。
お話は変わりますが、沖縄は梅雨入りしました。

少しお口直しに、季節の写真をご覧ください。
沖縄は5月連休明けから梅雨入り。やんばるの雨期を彩るイジュの花
清楚なノボタンの花が野山を彩っています
ゲットウ(サンニン)の花も風に揺れていました
みなさん! 10区の会がめげないよう、 応援をおねがいします。
郵便振替 01730-9-9673 ヘリ基地いらない二見以北10区の会