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2019年 8月11日 ”ジュゴンの棲める海に戻して!”
第3回口頭弁論で住民訴訟原告の東恩納琢磨団長が意見陳述
  浦島 悦子
 猛暑となりましたね(ゲート前は上からも下からも熱せられて大変です。私が責任当番の日は、熱中症がいちばん心配なので、水分補給をうるさいくらい言い続けています。笑)が、全国のみなさまはいかがお過ごしですか?立秋も過ぎ残暑お見舞い申し上げます。

 ちょっと時間が経ってしまいましたが、7月23日に行われた住民訴訟の第3回口頭弁論の報告をアップいたします。

 今回は住民訴訟原告の東恩納琢磨団長が意見陳述に臨みました。
辺野古新基地建設・埋め立てを止めよう! 自然と暮らし、平和を守ろう!
国の『違法』を許さない!住民の訴訟
第3回口頭弁論が行われました
 辺野古・大浦湾沿岸地域に住む住民16人が原告となり、沖縄県の「辺野古埋め立て承認撤回」に対して国土交通大臣が行った「執行停止」の取り消しを求めて提訴した(今年1月29日)訴訟は、4月5日の国交大臣による不当「裁決」を受け、裁決の取り消しと執行停止を求めて続けられています。

 沖縄防衛局は6月11日、これまでのK9護岸に加えK8護岸からの埋め立て土砂陸揚げを開始し、土砂投入を加速させています。埋め立ての既成事実化と県民の「あきらめ」を目論む被告に対し、原告と辺野古弁護団は、これ以上土砂投入が進めば重大な損害が出ることから、原告の申立てを認める緊急の必要性を主張しています。

 7月23日、那覇地裁で第3回口頭弁論が行われ、原告側から、大浦湾でエコツアーを営む原告団長の東恩納琢磨が以下のような意見陳述を行いました。裁判では、原告適格、国民(私人)の権利救済のための行政不服審査法を悪用した沖縄防衛局の審査請求の違法性、請求を認めた国交大臣の裁決の違法性などが争点となっています。国は「原告適格」がないとして訴えの「門前払い」を主張していますが、平山馨裁判長は、「門前払い」以外の主張があれば出すよう求め、国側も実質的な反論を出さざるを得なくなっています。

 口頭弁論後の報告集会で、弁護団の事務局長を務める白充弁護士は、「(沖縄防衛局が)行政不服審査法における『固有の資格』(『私人』ではない)に当たるかどうか、この裁判が、裁判所として初めての判断を下すことになる。それゆえ、裁判所も慎重に審理を行っているし、我々も軽率な判断はして欲しくないと考えている。早く良い判決をもらって埋立てを止めたいという気持ちは持ちつつ、焦らずしっかり、しかし遅くなりすぎないよう、裁判に取り組んでいきたいと思います」と述べました。
次回口頭弁論は9月26日(木)午前10時半に予定されています。
東恩納琢磨団長の 陳述要旨
 私は1961年9月3日生まれで、名護市字瀬嵩で生まれ育ちました。

 私が、辺野古基地建設問題に関わるようになったのは、1997年に名護市で行われたヘリポート基地建設の是非を問う住民投票が切っ掛けでした。当時、私は、名護市内の土建会社で働いていました。私の住んでいる瀬嵩集落のすぐ目の前のキャンプシュワブ沖に海兵隊の新基地を建設するという計画でした。

 それに対して、大切なことはみんなで決めようと基地建設の是非を問う住民投票を行う条例を制定する動きがありました。当時土建会社は建設賛成の立場だったのですが、私は自分の子どもの頃から親しんできた海が破壊されるのは納得がいかず、住民投票の制定を求める「受任者」として署名活動をしました。

 署名は有権者の過半数を超えて、市民投票条例が可決され12月に市民投票が行われ、基地建設反対が過半数となり、名護市民の民意が示されました。

 私はこの結果(民意)に勇気づけられ、基地に頼らない地域づくりを実現するためにエコツーリズム業を行うことを決心し2000年に「じゅごんの里」を立ち上げました。

 じゅごんの里は大浦湾・辺野古の海を案内し、豊かな自然を楽しんでもらい、自然保護についても理解してもらう事業です。豊かな自然を求め年々多くの方が訪れるようになっていました。
この豊かな自然を利活用し地域ブランドを高めることにより雇用を増やして行く事も期待されています。

 ところが、臨時制限区域が突然設けられ、大浦湾・辺野古の海は、フロートで仕切られてしましました。そのことで、無人島ツアーやジュゴンの食み跡観察ツアーができなくなりました。

 今後も工事の影響で景観が損なわれることによりエコツーリズム事業が影響を受けるのではと心配しています。現在の大浦湾・辺野古の海は警戒船や工事船が行きかい、その結果餌場を失ったジュゴンも現れなくなりました。沖縄防衛局は環境監視等委員会の助言を得て環境に配慮して工事をしているとしていますが、このままではジュゴンは確実に大浦湾・辺野古に戻ることはできなくなります。

 2019年2月24日には、辺野古米軍新基地建設のための埋め立ての賛否を問う県民投票が行われ、埋め立てに「反対」の得票が、投票総数の7割を超えました。国は、沖縄県民の民意を真摯に受け止め、辺野古の新基地建設計画を直ちに見直すべきです。

 私は、補償を求めて、裁判を行っているのではありません。国の手続きの進め方が余りにも恣意的ではないかと思い訴えているのです。

 ここにいる沖縄防衛局の職員は国家公務員ではないのですか、ここにいる沖縄防衛局の弁護を担っているのは国家公務員ではないですか。国家権力の下で国防との名の下で埋め立て工事を行っているのではないですか。なぜ個人の救済を求める行政不服審査法を私人として使うのですか。行政不服審査法使って防衛局を訴える事の出来る漁業組合に対しては、国として補償金を支払い、一方で私人に成りすまして手続きを行うことはダブルスタンダードではないですか。それは工事をただただ進めたいだけで、県民の理解を得る気持ちなど毛頭ない証です。

 このことは沖縄県を蔑視することであり、人権侵害ではないでしょうか。

 裁判所におかれましては、私たちの訴えを門前払いするのではなく、大浦湾・辺野古周辺住民の現在すでに起きているまた未来に起こると考えられる被害を認め、私人と成りすましている国の主張の矛盾を裁判によって明らかにできるよう、適切な判断を行って頂きたいと思います。

                                                                                                       
以上
みなさん! 10区の会がめげないよう、 応援をおねがいします。
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