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2019年 3月31日 国交相の執行停止取り消し求める地域住民裁判
第一回口頭弁論開かれる
国の『違法』を許さない!住民の訴訟
第1回口頭弁論が行われました
  3月28日、辺野古・大浦湾沿岸住民16人が原告となった「国の『違法』を許さない!住民の訴訟」(今年1月29日提訴)の第1回口頭弁論が那覇地方裁判所で行われました。

 沖縄県は昨年8月31日、翁長雄志前知事の遺志に従って「辺野古埋め立て承認」を撤回し、工事はいったん止まりましたが、沖縄防衛局は「撤回」の執行停止を国土交通大臣に申し立て、国交大臣がそれを認めて「執行停止」の決定を行い、11月1日、工事再開。12月14日には辺野古海域への土砂投入を強行開始しました。今年2月24日の「辺野古埋め立ての賛否を問う県民投票」で新基地反対の圧倒的民意が示されたにもかかわらず、裁判3日前の25日には新たな工区への土砂投入にも着手しています。

 この訴訟は、国が、国民の権利救済のための法律である「行政不服審査法」を使って「執行停止」を行ったことの違法性を明らかにし、「執行停止」の取り消しを求めるものです。違法性が明らかになれば「撤回」の効力が復活し、工事は止まります。

 国は、辺野古新基地建設工事を行っている沖縄防衛局は1事業者であり「私人」と同じだと強弁していますが、常識で考えても、基地建設は民間業者が行えるものではありません。また、基地建設を進めている政府内の機関である沖縄防衛局の申し立てを、同じ立場の国交省が認めることは、「右手と左手が握手」したようなもので、身内の馴れ合いでしかないことも常識です。
 
 午前10時から、満席の傍聴人に見守られて行われた第1回口頭弁論では、まず、原告を代表して、大浦湾に面した汀間区に住む松田藤子さんが意見陳述を行いました。沖縄戦で父を亡くし、戦後の困難を生き抜いてきた体験から基地建設反対の思いを語り、大きな感銘を与えました。涙ながらに聞く傍聴人の姿もありました(松田藤子さんの陳述はこちら)

 次に原告側弁護団から、辺野古埋め立ては国家の事業であり、行政不服審査法が使える「私人」ではないこと、国交大臣には第三者性がないことが主張されたのに対し、国側代理人は、原告には原告適格がない(保護すべき法律上の利益を有するという具体性や法的根拠が示されていない)と「門前払い」を求めました。

 平山馨裁判長は国側に対し、原告側主張に対する反論があれば準備するよう事前協議で要請していたにもかかわらず出されていないことに不快感を示し、早く出すよう改めて要請するとともに、「(反論を)出さなければ出さないでいいですよ。それを前提に(審理を)進めるので」(反論を出さなければ原告の主張を認めることになる?)とまで言い、入口論を超えて実質審理に入ることを示唆しました。

 第2回口頭弁論は5月23日(木)午後4時〜です。三権分立とは程遠い現在の日本の司法に過度な期待はできませんが、この訴訟を通じて「国の違法」をただし、違法・不法の限りを尽くして強行されている基地建設工事を止めていきたいと思います。
(原告の一人・浦島悦子 記
(第1回口頭弁論へのお誘い)
公判に先立って行われた事前集会で東恩納琢磨・訴訟原告団団長が挨拶に立ちました。
「いつもは国防は国の専権事項だといい、埋立工事を強行してきた防衛局が、あろうことか”私人”だとして振る舞っている。こんなことが許されるのか。その意味では国民全てが原告になりうる訴訟だ。しかし、現場は刻一刻と進んでいるので、早く現場を止めなくてはいけない。ということで現場に近い私たちが決意を固めた。実質審理を勝ち取りたい。がんばりましょう!」
訴訟団事務局長の白充弁護士が裁判の意義を説明されました。
「端的に言って、このまま放っておいていいのか、こんなやり方でいいのか、県民投票で県民の意思も示されているのに土砂が投入され続けている。こんなことでいいのか、ということを問う裁判だ」「県も裁判はしているが、地元住民が直接声を出すことが大切なんだ。地元住民にしか分からない辺野古、大浦湾への強い思い入れ、暑い思いを、住民の声としてストレートに訴えて行くことが大切なんだ」「今止めないと、飛んじゃったら止められない、今やらないといけないんです」と熱く語りかけてくださいました。
若者代表として渡具知武龍さんがマイクととりました。
「地元には僕と同じように基地はいらないと思っている人はたくさんいます。そして僕が育った瀬嵩や久志10区には小さい子どもたちが暮らしています。僕は、豊かな自然、大浦湾という宝のような海があったから、育つことができました。この自然を守り、当たり前の平和な暮らしを守るための裁判だと思っています」と訴えました。
第1回口頭弁論を終えて(感想)
うるま市から応援に駆けつけてくださった伊波義安さん。
「いま埋立が開始された第2区画は大きすぎます。すでに環境には影響が出始めています。数万年かかってできた海に数億年かけてできた石灰石をつぶそうとしている。あの豊かな海は松島にも勝るとも劣らない。松島を埋め立てて米軍基地を作るなんてだれが許しますか。正常なことではない。おかしいことをおかしいといえる輪をもっともっと広げていきましょう。」
平日の朝早くにもかかわらず、多くの支援者に集まっていただきました。注目の裁判に報道陣も集まりました。
原告団は颯爽と裁判所に入りました。傍聴券は抽選になり、傍聴席は数多くの支持者で埋め尽くされました。
第1回口頭弁論では汀間区の松田藤子さんが原告意見陳述を行いました。

意見陳述はこちら→
公判後、未だ緊張から解き放てられないままでしたが、「国は自分たちがいいように法律を利用しています。地域の平和と生活を守っていくために、地域に住んでいる私たちの権利を、しっかり主張していきたいと思います」と締めのご挨拶をしてくださいました。
三宅弁護士が裁判の解説をしてくださいました。「仲井眞さんが知事の時代には、国は埋立は国の行為だから文句は言わせないという態度だったが、知事が翁長さんに代わると承認が取り消されるかもしれないと、国は埋立は一事業者の行為だとすり替えるようになった。そして今回の県の「埋立承認撤回」に対して行政不服審査法を用いる道を開いてきた。彼らは、その場しのぎで何でもやってくる。県との裁判では、裁判を起こした県に対して、そもそも県に訴える資格がないと行ってくる。裁判が起こせない県の権限というのは何なんだろうか。裁判に入る前に裁判を起こせる適格がないという門前払いのやり口でやってきている。こうして工事がいいことなのかどうなのかの審理を拒み続けている。裁判所は、今回の防衛局の姿勢に不快感を示してくれました。最後まで気を抜かずに頑張りましょう」。
最後に、防衛局と国土交通大臣の野合決定と、その場しのぎの国の姿勢をゆるさう、次の口頭弁論にも団結して集まろうとがんばろう三唱で締めくくられました。

次回口頭弁論は、

5月23日(木)午後4時〜

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