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2015年  2月15日 「大浦湾を守れ!」瀬嵩浜緊急集会に350人
  文・写真 浦島 悦子
第1回ワイルドライフ メモリアル デイ<BR> 「沖縄ジュゴンといのちに感謝する集い」を開催
主催者挨拶する松田藤子会長。背後の大浦湾に、浜のすぐ前に迫ったフロートと監視船、カヌーが見える。
「この海を取り戻そう」と訴える稲嶺進・名護市長
 2月14日(土)午後1時半〜3時、「辺野古・大浦湾に新基地つくらせない二見以北住民の会」は、瀬嵩・東(あがり)浜で、新基地建設に反対する緊急集会を行いました。

 昨年のすべての選挙=名護市長選、名護市議選、県知事選、衆議院選でこれ以上ないほどはっきりと示された「新基地建設NO」の民意を踏みにじって、現在、大浦湾では、基地建設に向けた作業が強行されています。ボーリング調査や本体工事に向けて、市民の抗議を排除するために勝手に閣議決定した臨時制限区域=立ち入り禁止区域をさらに拡大してオイルフェンスやフロート(浮き具)を設置し、それを固定するためと称して10〜45トンもの巨大コンクリートブロックをクレーン船で海に投下。サンゴや海草藻場を広範囲に破壊しているだけでなく、抗議する市民のカヌーや抗議船を海上保安庁のゴムボートが追いかけ回し、転覆させようとしたり、暴行を加えて怪我させたり、拘束して沖合3キロ地点に置き去りにするなど、「保安」とは正反対の命に係わる蛮行が日々繰り返されています。

 多いときは15隻もの海保の大型巡視船や数えきれないほどのゴムボート、防衛局が雇った監視船がひしめき、地域の戦争体験者のお年寄りたちが「70年前の沖縄戦を思い出す」と言う戦場のような海を毎日見せつけられている私たちは、この状況をぜひ多くの人々に見てもらい、一日も早くこれを止める世論を盛り上げていこうと、オイルフェンスが目の前に見える瀬嵩の浜での集会を企画しました。

 当日はお天気も良く、海風の心地よい日で、海上作業は行われていませんでしたが、続々と浜に入ってくる人々は皆、浜のすぐ前までフロートが迫っているのに驚きを隠せない様子でした(地域住民を含め各地から約350人もの参加がありました)。
 集会では、二見以北住民の会の松田藤子会長が、これまでの住民の会の取り組みを報告し、「大浦湾のこのような状況を止めるために、翁長知事は一日も早く埋め立て承認の撤回を表明してほしい」と訴えました。二見以北の出身で、「大浦湾に育てられた」と言う稲嶺進・名護市長は「早く元の海に戻してほしい」と、民意を実現するために市民・県民とともに頑張る決意を述べました。

 照屋寛徳、玉城デニー両衆議院議員、糸数慶子参議院議員(メッセージ)、具志堅徹県議会議員のあいさつの後、参加者たちをいちばん感動させ、勇気づけたのは名護高校2年生、瀬嵩に住む渡具知武龍さんの発言でした。

 以下、武龍さんの発言内容です。

 みなさん、こんにちは。

 今日は、お忙しい中、ここ瀬嵩の浜にお集まりいただき、ありがとうございます。

 さった二〇一四年は、一月の名護市長選挙に始まり、その年行われたすべての選挙において、「新基地建設反対」の候補者が、当選をはたし、強固なウチナーンチュの民意を日本政府に見せつけることができた一年でした。誰もが「これでやっと、ずっと苦しんできた基地問題を終わらせることができる」と思ったことでしょう。

 しかし、今、この海を見てください。たとえ一万歩ゆずったとしても、僕が自慢できる、小さい頃から見てきた大浦湾ではありません。日本政府は、沖縄県民が、いくら基地建設反対の民意を示そうとも、私達に対する攻撃の手をゆるめません。それどころか、選挙に負けた腹いせに、逆ギレし、一層卑劣な攻撃を始めています。ここまでくると、だだをこねる小さな子供と同じです。日本政府のやることは、あまりにも幼稚で、「こんなことをする人達が国のトップにのさばっている国の国民なんだな」と思うと、情けなくなります。

 ここまでして、なぜ辺野古に、大浦湾に、に、いやこの沖縄に基地が必要なのでしょうか。アメリカとの友好関係を保つため?武力による平和を作るため?偉い人たちは難しい言葉で私達をごまかそうとします。でも私達は、卑劣で卑怯な日本政府に負けるわけにはいかないのです。なぜなら、私達には、今この島の、この海の悲痛な叫び声が聞こえているからです。この声にだけは、決して背を向けてはいけないのです。

 皆さん戦いましょう。気が抜けない状況ですが、こちらに流れが来ているのもまた事実です。このさきにある勝利と、静かで平和な沖縄を目指してともに頑張りましょう。
高校生の渡具知武龍さんが堂々と発言し、感銘を与えました
 続いて、海から上陸してきたカヌーチーム「辺野古ブルー」の皆さん、抗議船の船長たち、キャンプ・シュワブゲート前で資材や重機の搬入阻止の行動を日夜続けている沖縄平和運動センター議長の山城博治さん、ヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表が並んで立ち、それぞれの思いや決意を述べ、会場から激励の大きな拍手を受けました。

 最後に、渡具知武清さんのリードで、皆でつないだ手を高く上げ、浜いっぱいに「がんばるぞ!」の声を響かせました。

 当日は会場入口で、たくさんの心のこもったカンパも頂きました。心より感謝申し上げます。
カヌーチームの紹介と決意表明
みんなで「がんばるぞ!」
みなさん! 10区の会がめげないよう、 応援をおねがいします。
郵便振替 01730-9-9673 ヘリ基地いらない二見以北10区の会