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2013年   2月25日 辺野古違法アセス訴訟に不当判決!!
  文・写真 浦島悦子(十区共同代表)
辺野古違法アセス訴訟に不当判決!!
 「いずれも却下」「棄却する」

 裁判長の言葉に、原告席にいた私は耳を疑いました。その瞬間、傍聴席も含め法廷が凍り付いたようでした。

 2月20日午後、那覇地裁で行われた辺野古違法アセス確認訴訟の判決公判。米軍普天間飛行場代替施設=新基地建設が計画されている名護市辺野古の周辺住民をはじめ621人の原告が、事業者=防衛省沖縄防衛局による環境影響評価(アセス)手続が違法だとして、手続のやり直しと損害賠償を求めた訴訟です。辺野古移設の積極的な推進を公言する安倍晋三政権下で完全勝訴は期待できないと思っていましたが、ここまでひどいとは!! 絶句するしかありません。

 2009年8月の提訴から3年半。その間、酒井良介裁判長は、「門前払い」を求める被告=国の主張を退け、丁寧な審理(原告側が申請した証人をすべて採用。十区の会の渡具知智佳子さんと東恩納琢磨さんも証言台に立ち、地元住民としての意見を述べました)と、自ら現地調査も行いました。そのような訴訟の進め方から、安倍政権誕生の影響を心配しつつも原告及び弁護団にはいささかの期待もあったのですが、それは見事に覆されてしまいました。

 海上自衛隊まで動員した違法な事前調査、オスプレイ配備や埋立土砂の調達、集落上空の飛行、滑走路の長さ、ジュゴンの評価など、多くの重要事項の後出し・隠蔽・途中変更などが行われ、専門家からも「史上最悪のアセス」と言われる実態が法廷で白日の下にさらされたにもかかわらず、判決はその内容に一言も触れていません。自ら退けたはずの「門前払い」に回帰したのは、3年間をかけて行ってきた裁判を、裁判所自らが否定したということであり、そこには、国からの相当の圧力があったと推測せざるを得ません。安倍首相の訪米(22日)直前の時期に、「辺野古移設推進の決意を伝える」というオバマ大統領への「お土産」に水を差すような判決は何としても避けたかったのでしょう。

 怒りが渦巻く地裁前報告集会で、弁護団長を務める三宅俊司弁護士は「入口ですべて棄却した判決は絶対に許せない。裁判所が政府と一体となって、形式判断だけで逃げた」と指摘。原告団長の安次富浩さん(ヘリ基地反対協共同代表)は「事業をするためのアセスだということが証明されたが、造らせないことが県民意思だ。一歩も引けない」と決意を新たにしました。アセス専門家でもある桜井国俊沖縄大学教授は「環境を守ること自体への死の判決だ。現場の勝利で覆していこう」と呼びかけました。

 私も思わずマイクを握り、「この判決は日本政府から沖縄への宣戦布告だ。訴えは却下されたが、訴訟の中でアセスのでたらめさが証明されたことは今後の大きな力になる。手弁当で頑張って頂いた弁護団に心からお礼を申し上げたい。15年前、名護市民投票の民意が当時の市長によって裏切られたとき地獄に堕ちたが、15年間頑張って、今や、辺野古移設反対がオール沖縄の意思になるまでにこぎ着けた。辺野古の基地は絶対に造れない。これからも頑張りましょう!」と訴えました。

 原告及び弁護団は控訴する方針です。
事前集会で発言する桜井国俊沖縄大学教授
不当判決の報告をする三宅俊司弁護団長(右)と安次富浩原告団長(那覇地裁前)
みなさん! 10区の会がめげないよう、 応援をおねがいします。
郵便振替 01730-9-9673 ヘリ基地いらない二見以北10区の会