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2011年 12月11日 田中前沖縄防衛局長の沖縄差別発言で沖縄中に怒りの渦
  文・写真 浦島悦子
12/8 「怒れる名護・やんばるの女たち」  が沖縄防衛局に抗議行動
 11月28日夜、沖縄防衛局と報道関係者とのオフレコ懇談会(酒席)で田中聡局長(当時)の口から出た、とんでもない沖縄差別発言が、沖縄中を怒りの渦に巻き込んでいます。

 沖縄県民がこぞって反対している辺野古アセス評価書の年内提出を「レイプ」を思わせる表現で語ったこの発言を、県民は田中氏個人ではなく日本政府そのものの体質と捉え、沖縄県議会、名護市議会をはじめ県内各市町村議会が相次いで抗議決議を上げ、沖縄防衛局には連日、抗議団が訪れています。

 12月8日、「怒れる名護・やんばるの女たち」110名の連署による抗議・要請を行うために、辺野古のおばぁたちを含む13人の女たちで沖縄防衛局を訪ねました。応対した沖縄防衛局報道室の児玉次長に、それぞれが厳しい抗議と怒りの声をぶつけましたが、彼はひたすら「申し訳ありません」と「上司に伝えます」を繰り返すのみ。「あなた自身はどう思っているのか、個人としての思いを聞きたい」と問いただすと「私は個人ではありません」との返事でした。
以下は、当日沖縄防衛局に提出した抗議・要請文です。
2011年12月8日
野田佳彦総理大臣 殿
一川保夫防衛大臣 殿
及川博之沖縄防衛局次長 殿
怒れる女たちよりの抗議と要請
 去る11月28日に田中聡前沖縄防衛局長の口から発せられた、ここに記すもためらわれるおぞましい暴言を、私たちは決して許すことができません。それは、28年間の米軍政下を通じて、そして日本復帰後40年になろうとする今日まで一貫して、日米両政府が私たち沖縄県民に対し、どのような目線で見てきたのか、どのようにふるまってきたのかという、その本質が、最も露骨で醜悪な、すなわち正直な本音として語られたものと、私たちは認識しているからです。

 沖縄がこぞって反対している辺野古アセス評価書の年内提出をめざす一川防衛大臣は、それに支障を来す危機感を感じてか、間髪を入れず田中氏を更迭する早業を見せましたが、ことは田中氏個人の問題ではなく、また任命権者としての防衛大臣にとどまるものでもなく、野田民主党政権そのものの責任を鋭く問うていることを総理は認識すべきです。

 普天間移設計画が名護市に押しつけられて15年。那覇防衛施設局(当時)のさまざまな圧力・妨害を受けながらも、1997年の名護市民投票で、きっぱりと「基地ノー」を示した市民意思を真っ向から踏みにじったのを皮切りに、どんなに声を上げても地元住民・市民・県民の意思は無視され、足蹴にされてきました。権力と金力を振りかざし「アメとムチ」を使い分ける政府の手口によって翻弄され、地域コミュニティも健全な経済発展も破壊され、名護市民はその中で15年もの長きにわたって呻吟してきました。

 それは、辺野古移設と一体をなす東村高江へのヘリパッド(オスプレイパッド)建設についても同様であり、自民党政権から民主党政権への政権交代ののちも、変わるどころか、いっそう拍車がかかっています。

 今回の田中発言はそのような背景から出てきたものであり、田中氏はそれ以前に「(高江の住民が)なぜ反対するのか理解できない」とも述べています。それらは、相手の立場に立ち、相手の意思を尊重する対等な関係であるなら出るはずのないものであることは明らかです。そして、国民の血税を使って次々に「陳謝」に訪れる政府高官が「評価書提出の方針は変わらない」と述べるのは、頭を下げつつ刃物をつきつけているのと同様、沖縄をますます愚弄し脅すものであるとしか思えません。
 
 いったい沖縄県民は日本国民ではないのですか? 人権を踏みにじられ、陵辱されてもかまわない存在なのですか? もし、そうではないと野田政権が言うのであれば、その証拠を見せてください。次のことを実現して頂いて初めて、私たちはあなた方の「謝罪」が嘘でないことを認めます。

@ 田中前局長の辞職と一川防衛大臣の辞任、および野田総理大臣の責任を明らかにすること
A 辺野古アセス評価書の提出を止め、辺野古移設・高江ヘリパッド計画を断念すること
田中発言糾弾! 一川防衛大臣は辞任せよ! 辺野古移設反対! 環境影響評価書の提出の断念 を求める県民集会

田中発言糾弾! 一川防衛大臣は辞任せよ! 辺野古移設反対! 環境影響評価書の提出の断念!
 12月10日(土)午後4時から沖縄県庁前の県民ひろばで、「田中発言糾弾! 一川防衛大臣は辞任せよ! 辺野古移設反対! 環境影響評価書の提出の断念を求める県民集会」が行われ、県議団をはじめ市民や労働組合員など350人が参加しました。私たち十区の会も、ヘリ基地反対協議会や辺野古テント村のメンバーたちとともに参加。集会後は国際通りをデモ行進して「基地はいらない」と訴えました。

 集会の様子を写真で紹介します。
勢揃いした沖縄県議団
野田政権をぶっつぶそう!」と熱く訴えるヘリ基地反対協議会代表委員の安次富浩さん。左は、高江住民の会の安次嶺現達さん。
集会で特別報告を行った韓国の国会議員で民主労働党初代委員長の権永吉(クォン・ヨンギル)氏(左)。「沖縄の兄弟との出会いを喜び、韓国の平和を愛する国民を代表して皆さんの主張を全面的に支持する。基地をなくすのは世界共通の願いだ」と述べました。
みなさん! 10区の会がめげないよう、 応援をおねがいします。
郵便振替 01730-9-9673 ヘリ基地いらない二見以北10区の会