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2010年  6月27日 6/21イラク帰還兵が講演「私が戦地で見た光景とは」 ご報告
  写真・文 浦島悦子
6/21 イラク帰還兵が講演 「私が戦地で見た光景とは」
 6月21日(月)夜、名護市21世紀の森体育館ミーティングルームで、イラク帰還兵アッシュ・ウールソン氏の講演会「私が戦地で見た光景とは」が行なわれました。「アッシュを沖縄に呼ぶ会」の皆さんが沖縄各地で行なっている連続講演会の一環で、名護市民にもぜひ聞いて欲しいと、私たち十区の会もささやかながら開催のお手伝いをしました。
 
 1981年生まれ、イラクから帰還してPTSDに苦しみながら「反戦イラク帰還兵」という組織の支部長を務めている彼は、「アッシュ」とファーストネームで呼びたくなる人なつこい好青年でしたが、1年間のイラク従軍の体験を語るときは本当に辛そうでした。

 3人兄弟の末っ子で、学資のために州兵となったのは、自然災害の救助や自衛が任務で、外地には派遣されないという条件だったから。それなのに軍隊不足を補うために2003年、イラクへ派遣され(普通の軍隊は年間300日の訓練を受けるのに対し、州兵は30日しか訓練を受けていないそうです)、不法な侵略に加担させられたのです。

 「シーア派とスンニ派との内戦はアメリカによって作られたもの。もともと両派は仲良く暮らしていた」「100万人以上のイラク人が殺され、子どもたちは、薬さえあれば治るコレラで毎日死んでいく」「イラクの1年間が私の人生を変えた。イラク人をハジと呼び(日本人をジャップと呼ぶようなもの)、人間扱いしない。何の罪もない子どもたちに銃を向け、米軍車両がひき殺した8歳の少女の賠償金は山羊の賠償金の半分だった」「戦場を体験したら元の自分に戻れない。日常に戻ることが困難で、ホームレスの多くが帰還兵。自殺率も普通の人の2倍」「誰のための、何のための戦争なのか、考え続けた」「戦争の原因は貪欲だと知り、反戦活動家になった」と彼は語りました。

 暴力で平和を守ることはできないという日本国憲法9条に感銘を受けたアッシュさんは、2008年、「9条世界会議」に向けた広島から千葉までのピースウォークに参加し、「戦争と貧困の廃絶」を訴えて72日間を歩き通しました。「日米両政府は憲法9条をなくそうとしているが、9条は花の種。世界に飛ばして根付かせたい」と彼は強調しました。

 日本の平和憲法が国境を越えて人々を勇気づけていることに感動すると同時に、沖縄にも9条を根付かせたいと思いました。

 「国策に反対する活動をしていて妨害や圧力はありませんか?」と私が質問したところ、「オバマ政権になってから、言論や活動の統制がより厳しくなった」との答。驚きと同時に、「やっぱり…」と、私が何となく感じていたオバマ政権への危惧は当っていたんだと思いました。
みなさん! 10区の会がめげないよう、 応援をおねがいします。
郵便振替 01730-9-9673 ヘリ基地いらない二見以北10区の会