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2010年  5月 8日 怒りの炎は沖縄全土に――鳩山首相来沖
  文・写真 浦島 悦子
怒りの炎は沖縄全土に
−5月4日 鳩山首相来沖−
 5月4日、沖縄中に怒りの炎が広がりました。就任後初めて沖縄を訪れた鳩山首相が、午前中の仲井眞知事との会談で「県内移設」を表明したというニュースが流れ、「最低でも県外」という公約に一縷の望みをつないでいた県民の微かな期待は完膚無きまでに打ち砕かれてしまったからです。

 以後、首相は那覇、宜野湾、名護と、行く先々で市民・県民の抗議の嵐に見舞われました。「県内移設反対」「基地はいらない」など林立するプラカードや横断幕の中に「拒絶」「怒」「ウソつき」「詐欺」などの文字が目立ちました。

 私たちは、首相が訪れた米軍キャンプ・シュワブ(辺野古海岸視察のため)ゲート前および稲嶺名護市長との面談会場である名護市民会館前で抗議とアピール行動を行いましたが、首相は、市民会館玄関前に集まった市民たちの目を避けて裏口から入るという醜態ぶり。

 市民会館中ホール(稲嶺市長は、ガラス張りで、外からも中の様子が見える会場を選びました)で会談中の首相と市長へ「首相は公約を守れ!」「稲嶺市長がんばれ!」のシュプレヒコールが響きます。面談を終えて出てきた稲嶺市長(首相はまた裏口からこっそり帰ったようです)は「海にも陸にも基地は造らせないという民意をしっかりと伝えた。今後も市民のみなさんと心を一つにして頑張っていきたい」と報告。集まった市民の万雷の拍手を浴びました。
 
 私が不思議でならないのは、全沖縄が反対している県内移設が、ほんとうに実現可能だと鳩山さんは思っているのかということです。民主党に対する国民の支持が急速に落ちている大きな原因の一つは、鳩山首相の指導力不足によるものだと言われていますが、実現不可能な県内移設は、そんな彼の首をますます締めるだけです。それよりは、沖縄県民の不退転の強い意思を後ろ盾にして米国とわたり合ったほうが、同じ「玉砕」するにしても、どれだけかっこいいことか、と思います。そうなれば、私たちも諸手をあげて応援するのに…。

 4.25県民大会で「民主党政権の誕生で希望が生まれた」と語った稲嶺市長は、その希望を裏切り、「負担をお願いする」と言った鳩山首相の言葉を「沖縄に対する差別」だと指摘しました。基地問題に決着をつけ、市民本位の新しいまちづくりをめざしてスタートしたはずの稲嶺市政も、まだ当分は基地問題に振り回されそうです。あるべき市政運営を妨げる日本政府に怒りが募ります。

 来沖前から予想していたとはいえ、首相自身から「辺野古回帰」を目の前に突きつけられると、疲労感がどっと押し寄せました。走り続けて疲れ果て、ようやく見えてきたゴールにホッとしたのも束の間、それがまた手の届かない遠くに行ってしまったという感じです。

 しかし、それでも、ここであきらめるわけにはいきません。心強いのは、「辺野古に戻ってくることは断じて許せない」「海にも陸にも造らせない」と、毅然として拒否し、公約の実現を首相に迫った稲嶺市長がいてくれることです。この人を市長に選んでほんとうによかった、彼を孤立させないよう私たち市民がしっかり支えなければと、改めて思っています。  
5月4日、キャンプ・シュワブ第一ゲート前での抗議・アピール行動
十区の会の渡具知一家。連休も楽しめず、子どもたちに申し訳ない…
名護市民会館前で
市民会館中ホールで稲嶺市長と面談する鳩山首相を外から撮りました。
政府へのイエローカードを意味する黄色のかりゆしウェアを着けたのはどういう意味?
首相との面談について市民に報告する稲嶺市長(市民会館前))
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