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2009年  10月2日 「大浦湾のアオサンゴを天然記念物に」シンポジウムが開かれる
  浦島悦子
  写真提供 melさん
日時:9/28(月)18:30 - 20:30
場所:教育福祉会館(古島)(098-885-9621)
 「アオサンゴを天然記念物にしよう〜『生物多様性』を学ぼう・守ろう」と題するシンポジウム(主催:沖縄・生物多様性市民ネットワーク=略称:沖縄BD市民ネット)が9月28日夜、那覇市の教育福祉会館ホールで開催されました。

 2007年9月、大浦湾の通称チリビシにおいて大規模なアオサンゴ群集が発見されて以降、地理学者や沖縄内外の環境保護団体、地元ダイバーなどがチームを組んで調査を行ってきました。その結果、このアオサンゴは長さ50m、幅27m、高さ12mに及ぶ世界最大級のもので、有名な石垣島・白保のアオサンゴとは形状も遺伝子構成も異なることが判明。遺伝子解析の結果、クローンである可能性が高く、積極的な保護・保全対策が必要であるとして、調査に携わった沖縄リーフチェック研究会(会長:安部真理子)、すなっくスナフキン(代表:西平伸)、じゅごんの里(代表:東恩納琢磨)の県内3団体が連名で、9月県議会に天然記念物指定を求める陳情を提出しました。

 この日のシンポは、沖縄の生物多様性を守る立場から、賛同団体としてこの動きを全面的に支えてきた沖縄BD市民ネットが、天然記念物指定に向けた世論を喚起しようと行ったもの。同ネットは、日本が議長国となって来年10月、名古屋で開催される生物多様性条約第10回締約国会議=COP10に向けて沖縄から発信していこうと、今年7月に結成されました。

  シンポでは、地元でエコツアーを営み、アオサンゴを発見した東恩納琢磨さんが、大浦湾の魅力と、それが新たな米軍基地計画によって脅かされていることを語り、「ここにいるみんなの力で基地を止めよう」と訴えました。
シンポジウムの様子(話しているのは東恩納琢磨さん)
 WWFジャパンの花輪伸一さんは、生物多様性と、それを守ることの大切さ、生物多様性条約について説明し、「大浦湾は多様性に満ちた沖縄・地球の縮図。調べれば調べるほどいろんなものが出てくる。保全と活用のシンボルとしてアオサンゴを天然記念物に指定し、それをCOP10で発表できれば、世界の生物多様性への大きな貢献になる」と述べました。

 沖縄リーフチェック研究会の安部真理子さんは、地球環境におけるサンゴ礁の役割と、それに迫る脅威について語ったあと、専門家と市民による合同調査グループによって大浦湾のアオサンゴの調査がどのように行われたかを具体的に説明。大浦湾のアオサンゴは何千年もの年月を、さまざまな危機を乗り越えて生き、成長してきたこと、多種多様の生き物を支えていること、世界に一つしかない貴重なものである可能性が非常に高いと強調しました。

 また、南山大学教授(環境学・地理風水学)の目崎茂和さんは、風水や地域作りの視点から大浦湾とアオサンゴについて熱く語りました。現在の大浦湾の海底地形やサンゴ礁は、大浦湾がまだ陸地であった1万年前の地形を残していること、冬の風と波がサンゴ礁を育てたこと、風水や環境に対する沖縄の先人たちの鋭い洞察、石垣島と大浦湾のアオサンゴの違い、アオサンゴは白化現象を生き延び、オニヒトデも寄せ付けないなど生命力が強いこと、など興味深い話をたくさんしていただきました(とても面白かったのですが、あまりにも多岐にわたっていたため、消化しきれていないことをお詫びします)。

 最後に、シンポジウム参加者の総意として、「世界的にも貴重で普遍的価値を持つ」大浦湾チリビシのアオサンゴ群集を「沖縄県が天然記念物に指定し、積極的な保護に取り組むことを強く求める」アピールが採択されました。

 なお会場には、アオサンゴを含む大浦湾周辺およびアオサンゴの立体模型が展示され、多くの人が熱心に見入っていました。
大浦から二見以北10区をいれた広域模型(1/15,000)
「アオサンゴを天然記念物にしよう」模型班 from 沖縄
アオサンゴ拡大模型
「アオサンゴを天然記念物にしよう」模型班 from 大阪  亨保 一美(デザイナー):作
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