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2008年 12月28日 名護市民投票11周年 辺野古海上パレード
写真・文 浦島悦子
名護市民投票11周年
辺野古リーフ内海上パレード
 1997年12月21日、名護市東海岸・辺野古沿岸域に新たな米軍基地(普天間飛行場代替施設)を建設する計画の是非をめぐって行われた市民投票で、名護市民が「基地ノー」の意思を示してから11年が過ぎた。政府の圧力に屈して基地を受け入れた当時の市長によって市民意思は踏みにじられたが、東海岸の地元住民をはじめとする名護市民、沖縄県民の大多数が一貫して反対し、国内・国際世論もそれを支持するなかで、辺野古の海には未だ1本の杭も打たれていない。

 この11年の間に、計画の中身は、撤去可能な海上ヘリポート→リーフを埋め立てて造る軍民共用空港→辺野古・大浦湾沿岸部を埋め立ててV字形滑走路を造る沿岸案と、めまぐるしく変化した。現在、政府・防衛省は、日米が合意した「2014年までの施設完成」に向けて、環境影響評価法の精神に反すると専門家からも悪評高い環境調査を強行。これに対して住民・市民らは、辺野古・大浦湾海上に船やカヌーを出し、防衛局や、それと一体となった海上保安庁、現場作業員やチャーター船への抗議・説得・監視活動を続けている。辺野古海岸でのテント座り込みも1700日以上になった。

 そんななかで12月20日、辺野古リーフ内海上パレードと辺野古・大浦湾海域の赤土&透明度調査(主催:名護・ヘリ基地反対協議会)が行われ、名護市内外から150人が参加した。

 午前8時半、辺野古のおじぃ・おばぁたちの指導で、浜から海に向かって安全祈願を行ったあと、7隻の船と7艇のカヌーに分乗して60人が海に出た。空は青く晴れ渡り、12月とは思えないぽかぽか陽気だ。「辺野古新基地建設反対」「県議会決議を守れ!」「名護市民投票11年」などの横断幕を掲げた船団、オールを逆さにして「い」「の」「ち」の文字を掲げたカヌーが列をなし、エメラルド色に澄んだ波静かなリーフ内を滑るように進む。

 冬の海は透明度を増し、触れれば胸の奥まで染まりそうだ。透き通って見える海底の海草(ジュゴンの食草)や魚たちに、参加者の歓声が上がった。

 辺野古の浜に隣接する米軍キャンプ・シュワブ内には、赤土がむき出しになった造成現場が、海から見える。新基地建設のために、滑走路予定地にある兵舎を移転する工事が、環境アセスも行わずに強行され、雨の度に赤土を垂れ流しているのだ。

 防衛局の現場事務所も海上保安庁の桟橋も米軍基地内にあり、米軍との一体ぶりを隠そうともしない。

 キャンプ・シュワブに向かって、米軍と日本政府への抗議の声をみんなで挙げ、ジュゴンの住むこの美しい海を守ろうと誓い合う。船に乗りきれなかった人々は、浜から旗や幟を振って呼応した。

 海上パレードのあとは8箇所の赤土調査と7箇所の透明度調査が行われた。赤土調査は、ダイバーが採取してきた海底の砂の中にどれだけの赤土が含まれているかを調べるもので、誰でもできる簡便な方法を専門家が参加者に指導した。赤土や透明度の調査方法を住民・市民が身につけ、調査を継続してデータを蓄積することによって、防衛局の調査や環境アセスの手続きが適切かどうか、また、工事による海の変化などを市民の側からチェックしていく有効な手掛かりの一つになるだろう。
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