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2008年 11月13日 10回目を迎えた満月まつり…基地NOの思いを共有
写真・文 浦島悦子
前夜祭(11月8日)

大浦湾の生き物たち写真展(11月9日)

辺野古オジーオバーの会の皆さんと(11月9日)

舞台の向こうに大浦湾が見えます(11月9日)

大宜味村の女性たちによるフラメンコ(11月9日)

東村高江の女性・子どもたちによるフラダンス。まつり中最高の人気を集めました(11月9日)




 11月8〜9日、新基地建設予定地を望む名護市大浦湾・瀬嵩の浜で第10回満月まつりが開催されました。

 普天間飛行場代替施設(新米軍基地)の辺野古沿岸域への建設が閣議決定された1999年から、「ジュゴンの海に基地はいらない! まーるい地球、まーるい月、まーるい心」を合言葉に始まった満月まつりは、この9年間で、沖縄から発信する平和月見会として定着し、大きな広がりを見せてきました。

 沖縄・日本・世界の人々がそれぞれの場所で、一つの満月に照らされながら平和への思いを共有しようという呼びかけは各地での同時開催となって結実し、今年も海外18カ所、国内80カ所の同時開催地を数えました。

 沖縄県内では、辺野古・大浦湾への基地建設だけでなく、米軍ヘリパッド建設に反対する東村高江の住民運動、泡瀬干潟の埋め立てに反対する運動とも合流し、海にも山にも基地はいらない、命を育む自然を守ろう、というメッセージを、歌や踊りを通じて伝えています。著名なミュージシャンも含め出演者は旅費などすべて手弁当というのも、満月まつりならでは、です。
 
 今年は第10回の節目を記念して、前夜祭、キャンプイン、カヌーやボート体験、ビーチクリーンなどで参加者に大浦湾のすばらしさを堪能してもらおうと実行委員会では計画しましたが、あいにくの悪天候でキャンプインとオプションは中止。それでも、時々雷雨に中断されながら若者中心の前夜祭は盛り上がり、翌日の本祭も、降り続く雨にやきもきさせられましたが、午後4時の開始時刻には雨も止み、月は見えなかったものの大勢の参加者で賑わいました(2日間の延べ参加者は250人)。

 辺野古から「オジーオバーの会」の皆さんも駆けつけ、代表の嘉陽宗義さんが本祭の冒頭で挨拶。オバマ新アメリカ大統領の誕生に触れながら「勝利」の希望を語りました。舞台出演した10組のミュージシャンやアーティスト、参加者の平和や自然への思いがひとつになり、浜に打ち寄せる波や風の音と共鳴しあっているようでした。

 会場では、大浦湾の海底地形や生物調査・撮影を続けているダイビングチーム・すなっくスナフキンのメンバーによる写真展も行われ、美しい色、不思議な形を持つ海の生き物たちが参加者の関心を集めていました。

 これまでのまつりには必ず参加し、いつも最前列で踊っていた辺野古のウミンチュ・島袋利久さん(愛称・ひさぼう)の姿が今年は見られないのが淋しかった。自分の船を出して基地反対運動を共に担い、その純粋な心と笑顔でみんなを癒し、辺野古を訪れる若者たちにこよなく愛されていた利久さんは去る9月、病気のため一足先にニライカナイへ旅立ってしまいましたが、彼を思い、偲ぶ人たちの協力で生前の写真や映像が集められ、前夜祭と本祭での2回、上映されました。会場は涙と笑いに包まれ、「ひさぼう!」と声が上がり、まるで彼がこの場に帰ってきたような気がしました。

 今回とてもうれしかったのは、二見以北の住民の参加が増えたこと。基地問題によって地域が引き裂かれる中で、「反対派のまつり」への地元住民の参加は少なくなっていましたが、今回は見知った顔がたくさん、一緒にまつりを楽しんでくれました。満月まつりが地域のまつりとして定着しつつあることを感じて、明るい気持ちになりました。

 また、今回、多くの若者たちがボランティアスタッフとして自主的に参加してくれたことも、とても心強く感じました。彼らが吹かせ始めた新しい風が、今後どんなふうに広がっていくのか、楽しみです。もちろん、第10回満月まつりの3人の代表(坂井みちる、東恩納琢磨、まよなかしんや)をはじめスタッフ一同のいちばんの願いは、来年の満月まつりが「基地撤回」のお祝いのまつりになることなのですが…。
みなさん! 10区の会がめげないよう、 応援をおねがいします。
郵便振替 01730-9-9673 ヘリ基地いらない二見以北10区の会