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2008年  8月29日 泡瀬干潟座り込み成功集会 参加報告
  写真・文 浦島 悦子
高江、辺野古、泡瀬をつなぎ、
私たちの生きる基盤、        自然を子々孫々に
                    8月25日に行なわれた泡瀬干潟座り込み成功集会

 8月25日、沖縄市の泡瀬干潟で座り込み成功集会が行われ、十区の会も参加しました。埋立中止を求める座り込みは8月4日から開始され、北部の高江、辺野古、中部の泡瀬と、沖縄本島内3ヶ所の座り込み現場が出現。お互いの交流も見られました。

 集会では十区の会共同代表の浦島悦子が発言し、「高江、辺野古、泡瀬を含め、私たちの生きる基盤である自然を子々孫々につないでいくためにこれからも一緒に頑張りましょう」と呼びかけました。

 以下、泡瀬干潟埋立の問題点と座り込みの経過、集会の様子を報告したイン
ターネット新聞JANJANの記事(浦島悦子・記)を転載します。


浦島悦子

 泡瀬干潟の埋立中止を求めて、8月4日から埋立工事のための仮設橋梁前で座り込みを続けていた泡瀬干潟を守る連絡会は、25日夕刻、座り込み成功集会を行い、22日間にわたる座り込みを解除した。今後は、座り込みの中で明らかになった問題点や課題を追及するとともに、より幅広い運動をめざすという。

 沖縄第二の都市・沖縄市の市街地に隣接して、驚くほどの生物多様性に満ちた広大な干潟(265ha)が残っていることは奇跡に近い。泥干潟から海草藻場、サンゴ礁と続く一連の生態系は多種多様の生きものを育み、生活排水を浄化し、渡り鳥たちにも人間生活にも多大の恵みを与えてきた。

 日本で有数のサンゴ礁干潟であり、絶滅危惧種を含む貴重種の宝庫である泡瀬干潟を、先に埋め立てられた隣接の(うるま市)新港地区の浚渫土砂処分場として埋め立て(国の事業)、その埋立地に経済合理性の全くないマリンリゾートを造成する(沖縄県及び沖縄市の事業)というあまりにも愚かしい計画について、市民・県民の合意は得られていない。

 02年から着工された第一期工事(96ha)の中止を求める世論に対し、東門美津子沖縄市長は昨年12月、「工事が進行している」ことを理由に一期工事を容認。現在は埋立区域を囲む護岸が完成し、その中にいよいよ浚渫土砂が投入されようとしている。工事用車両の出入り口である仮設橋梁前に横断幕を設置しての座り込みは、貴重な干潟が目の前で失われていくのを何とかして止めたいという、やむにやまれぬ行動だった。

 仮設橋梁入口に座り込んだ市民たちは、作業員の出入りは静かに見守り、工事用の大型車両(砂や岩石の運搬車など)や燃料車については話し合って遠慮してもらう、という姿勢を貫き、22日間を通して工事用車両は一切入れなかった。

 その間、警察による「威力業務妨害」「排除」等の脅し、請負業者による挑発・ヤラセ行為、座り込みの場所をめぐる沖縄市と市民側の見解の相違(沖縄市は道路の不法占拠に当るとして撤去を要請。連絡会は、座り込みの場所は道路ではなく法定外公共用財産=空き地であるとの見解)などへの対応に追われ、沖縄市や県・国(沖縄総合事務局)との話し合いも持たれた。
  
 夕焼けの中をねぐらへ帰る鳥たちのシルエットが浮かび、暮れなずむ干潟を前にして始まった集会には、沖縄市内外から約50人が参加。座り込みテントの中から「埋立反対! 泡瀬干潟を守ろう!」と声を上げた。

 座り込みの経過報告を行った連絡会事務局長の前川誠治さんによれば、座り込み参加者は延べ約550人、カンパ約15万円、差し入れ多数。座り込み期間中の8日には、連絡会の陳情を受けた県議会土木委員会の埋立地視察が行われ、沖縄選出国会議員らも激励に訪れた。メールでの激励、ブログやホームページでの紹介を含め多くの支援を受け、泡瀬干潟の重要性や工事の問題点を広く知らせることができた。

 とりわけ、設計図には仮設橋梁だけしか記載してないにもかかわらず、橋梁と市道との間に、干潟を埋め立てて仮設道路(国管理)が造られていることが明らかになったため、連絡会ではその不当性を指摘し、今後、住民監査請求の可能性を追求していくという。

 連絡会の参加団体や支援団体・個人が座り込みの感想や泡瀬干潟への思いを次々と語り、「決してあきらめない」「運動はこれからも広がっていく」と述べた。琉球諸島を世界自然遺産にする連絡会の伊波義安さんは「琉球諸島は世界自然遺産の候補地にはなっているが、泡瀬干潟の埋立が進むと世界遺産にする価値がなくなる」と警鐘を鳴らした。

 テントと仮設道路を隔てる移動式の鉄柵の向こうには、10人ほどの国の職員らしい人たちがビデオカメラを回しながら集会を監視し、市道の向かい側の街路樹の陰には同数くらいの私服警官が立っていたが、発言者たちは彼らに対しても、「自然を壊すことは自分自身を壊すこと」「子々孫々に残すべきものは何ですか」と呼びかけた。

 連絡会共同代表の小橋川共男さんは「泡瀬干潟では340種の貝が採れる。これだけでも日本一だ。泡瀬のサンゴがなぜ、白化を免れ、オニヒトデの食害にも会わず健全なのか、解明する必要がある。泡瀬干潟を守ることはウチナーンチュのチムグクル、マブイを守ることだ」と声を大にした。

 「座り込みの成果を生かし、第一期工事の中止、一期工事区域のサンゴ保全等、諸課題解決のため、連帯してたたかい、運動を前進させよう!」というアピール文を採択して集会は終わり、その後、テントや横断幕を撤去して座り込みは解除された。


浦島悦子
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