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2006年 9月18日 「10区の会」の仲間、わずか1票差で次点
……名護市議会議員選挙
「10区の会」の仲間、わずか1票差で次点 ……名護市議会議員選挙
 このホームページをご覧いただいているみなさま。長らくご無沙汰いたしました。

 9月10日、統一地方選挙の一環として行われた名護市議会議員選挙に、「ヘリ基地いらない二見以北10区の会」の仲間である東恩納琢磨さんが立候補し、私たちは彼を全面的に支えて選挙運動を行いました。その経過と結果を簡単にご報告したいと思います。
△瀬嵩での夕立ちの様子
 今回の名護市議選は、大多数の市民の意思に反して名護市への新たな基地建設(V字型滑走路を持つ辺野古・大浦湾沿岸案)を政府と合意(今年4月)した島袋吉和市長のもとで、市議会が市民の意思を反映したものに生まれ変われるのかどうかをかけて、27議席を32人が争いました。

 基地建設の地元である東海岸からの立候補者は3人。これまで無視され、足蹴にされてきた地元住民の基地反対の声を市政に届けようと立候補した東恩納さん(新人)。このホームページでも報告してきたような「振興策」に傾く二見以北10区の区長らの意思を体現する新人候補者。辺野古から立候補した基地賛成派の現職議員。この3人のうち、辺野古の現職議員は当選確実と見られていました。そんな中で、地元から何としても基地反対の議員を誕生させる必要があったのです。

 状況はかなり厳しいものがありました。二見以北区長らの推す候補者の後援会正副会長、役員には10人の区長がすべて顔を揃え、住民に有形無形の圧力を加えました。「東恩納さんを応援したいが、区長に見張られているので動けない」「イヤだけど、決起集会に出ないと睨まれる」と密かに訴える人たちが少なくなかったのです。私たちの会合に参加する人をチェックしたり、公民館の備品を貸さないなどの嫌がらせも日常茶飯事でした。

 東恩納さんは、基地に反対するだけでなく、生まれ育った故郷の豊かな自然を活かした「じゅごんの里」づくりに取り組み、また、辺野古・大浦湾を中心に名護市周辺海域に生息するジュゴンの保護活動で国際的に活躍しています。そんな彼の政策として、「ふるさとは宝」を掲げ、基地(沿岸案)反対、基地に頼らない地域興し・町興し、ジュゴン保護区の設定などを訴えて、私たちは地元をはじめ市内全域への宣伝活動に奔走しました。

 基盤も組織もない新人が、地縁・血縁で凝り固まった票を崩し、獲得するのは並大抵ではありません。雲を掴むような不安にさいなまれる日々が続きましたが、告示後になってようやく、市民の反応が掴めるようになり、地元・二見以北でも、区長たちのやり方に反発した人々が表に出て動いてくれるようになって、上昇ムードが高まってきました。これなら当選も夢ではないと希望が出てきたのです。

 しかしながら結果は、まさかの1票差で当選を逃してしまいました。あまりの悔しさとショックで虚脱状態に陥ってしまいましたが、立候補の決意からわずか2ヶ月、困難な状況でよくここまで健闘したという評価と激励が続々届き、元気を取り戻しつつあります。東恩納さん本人も、728票という票の重さを噛みしめ、これをバネにして何としても基地を止め、基地のない地域、基地のない名護市の未来をつくるためにがんばっていく決意を新たにしています。
△まよなかしんやさんを先頭に、
 「投票に行こう!名護を変えるのはたくま!」
 と訴える若者たちのパレード隊
 名護市議会の刷新は、残念ながら叶いませんでした。選挙前は、立候補者のうち島袋市長の与党が17人、野党が15人と言われ、議会の過半数を獲得するために「野党全員当選」が私たちの目標でした。しかし、当選したのは15人中11人。しかもそのうち3人は与党に鞍替えしてしまったので、与党19人に対し野党は8人の少数派になってしまいました。

 それを見透かしたように、政府・防衛庁は、キャンプ・シュワブ内の滑走路予定地にかかる兵舎の移転作業に着手したと発表。既成事実を積み重ねてあきらめムードを作ろうとしています。しかし、私たちは決してあきらめません。

 二見以北の区長会が推した志良堂清則さん(大川区)は26位で当選。彼は与党を名乗っていますが、こと基地建設については、地元紙の質問に答えて、はっきり「反対」を表明しています。地元住民の大多数の意思が「基地反対」である以上、地域代表としての彼も反対を言わざるをえないわけです。

 10区の会は、今後もこのような住民の意思に立脚し、それを実現するために全力を尽くします。政府・防衛庁は、警察権力を使って住民を排除し、基地の中から着工しようという腹づもりのようです。9月15日、キャンプ・シュワブゲート前で、調査のために入ろうとする防衛施設局員に対し座り込んで止めようとした私たち住民・市民に機動隊が投入され、暴力を振るいました。幸い逮捕者や、かすり傷や打撲以上の負傷者は出なかったものの、何が何でも強行しようという防衛庁の姿勢が露骨になっています。どうか、私たちが孤立しないよう、広汎な世論の輪をつくってくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。   
(2006年9月)
みなさん! 10区の会がめげないよう、 応援をおねがいします。
郵便振替 01730-9-9673 ヘリ基地いらない二見以北10区の会