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2006年 3月12日 テーマ 3・5県民大会報告
  執筆 ヘリ基地いらない二見以北10区の会 浦島悦子
 3〜4日前まで3月5日の天気予報には、にっくき「雨」マークが出ていて気が気ではなかった。雨だったら参加者は半減するよなぁ…と、気をもみつつ、チラシ配りや街頭宣伝にかけずり回る私たちに天が同情してくれたのか、2日前からは「雨」マークが1日後、2日後とずれていき、とうとう当日はピカピカの晴天が輝いたのだ。

 この9年間、名護市東海岸に降って湧いた普天間基地移設問題に翻弄され、昨年10月、日米両政府が勝手に「合意」した辺野古沿岸案によって文字通りの「地元」(基地予定地に最も近い地域)となってしまった私たち二見以北10区の住民は、多くの県民に地元の切実な声を届けようと、地域住民団体「ヘリ基地いらない二見以北10区の会」でバスをチャーターして県民大会に参加した。

 南北20キロに点在する10の集落を1つ1つ回って参加者を拾うのに2時間近くもかかった私たちのバスが会場の宜野湾市海浜公園に到着したのは午後3時を少し回っていた。ピースステージと題する音楽イベントがすでに始まっていたが、色とりどりの旗や幟を手に続々と集まる人々は引きも切らない。宜野湾市職労の大城委員長に出会ったら、「駐車場はすごい渋滞だ。まだまだ来る。(8万5千人が集まった)95年の県民大会と似てきている」と紅潮した顔で言った。

 いよいよ大会が始まった。「知事権限を奪う特措法制定反対 普天間基地の頭越し・沿岸案に反対する沖縄県民総決起大会」という長たらしい名称は、県知事を含む超党派での開催をめざして、沖縄県議会が全会一致で行った決議名をそのまま用いたということだが、大会実行委員会の度重なる要請にもかかわらず、残念ながら知事も自民党・公明党に属する人々も参加せず、超党派とはならなかった。

 開会の挨拶を行った山内徳信共同代表は「沖縄県民はこれ以上だまされない。沖縄のマグマが大きく動き始めたことを日本政府は知るべきだ」と檄を飛ばしたが、もう一人の共同代表であり、かつて西銘県政時代に副知事を務めた比嘉幹郎氏の主催者代表挨拶の中には、精一杯努力したにもかかわらず超党派とならなかったことへの慚愧がにじみ出ていた。「地域住民から各自治体、県知事まで、県民の総意である沿岸案反対を国の政策に反映させるために大会を開いた。県民が分裂している場合ではない。沖縄を守るために今後とも超党派にむけてがんばろう」と呼びかけた。

 地元からは、いっしょにバスで行った二見以北の2人が訴えを行った。3人の子を持つ母親として、この9年間の苦悩と将来への不安を切々と訴えた渡具知智佳子さんが、「沿岸案に反対なのではありません。どんな案にも反対なのです」と言うと、大きな拍手が起こった。沿岸案で大規模埋め立てが予定されている大浦湾を漁場とする名護漁協汀間支部長の勢頭弘敏さんは、大浦湾の豊かさと、それを生活の糧としているウミンチュとして「海をつぶす沿岸案には断固反対する」と決意を語った。

 3万5千人の参加者数は、日本政府に対する意思表示という意味では一応成功と言えるが、95年の半分にも達していないことも事実だ。今後、その意思を実現していくためにどのような運動を作っていくのかが問われている。
みなさん! 10区の会がめげないよう、 応援をおねがいします。
郵便振替 01730-9-9673 ヘリ基地いらない二見以北10区の会